9月5日(木)-6日(金)に東北大学で開催された電子情報通信学会ネットワークシステム研究会(NS)において、新熊准教授が招待講演を行いました。
NS2019-90
IoT時代の異種混合ネットワークにおける協調とデータの「目利き」従来の通信ネットワークでは、通信機器が均一であり、かつ、単一の事業者が全体を統制できるため、例えば通信フロー量が最大化されるよう最適化することができた。しかし、今後のIoT (Internet of Things) 時代では、通信ネットワークが異種混合になり、多種多様な機器が混在しているだけでなく各々異なる主体により所有されるため、最適化が困難になる。そのため、異種混合ネットワークにおいては、機器間が協調し合って通信リソースを拠出し、その貴重な通信リソースを「価値の高い」データに優先して割り当てる必要がある。本講演では、1) 協調によって得られる効用、2) 協調に伴うコスト削減、3) 協調のためのインセンティブメカニズムについて、分野横断的アプローチによる問題解決手法とその成果について論じる。さらに、本講演では、機械学習を用いた情報数理的アプローチにより、価値の高いデータを「目利き」する手法についても論じる。