Toward ultimate form of information and communication networks as social infrastructure

社会ネットワークとネットワーク構成の課題

社会的関係が考慮されない現代のネットワーク

情報通信ネットワークの目的は、コミュニケーションを通じて人と人との社会的関係を作り、維持し、発展させること、と言えます。これを快適且つ安全に追及する上での課題として、社会ネットワークとネットワーク構成の研究テーマについて紹介します。

社会ネットワークの考え方

人と人との社会的関係は社会ネットワークで表すことができます。
例えば、AさんはBさん、Cさんと友人で、BさんはDさんと友人であるとします。DさんはAさんと直接的な接点はありません。この社会的関係は、図のような社会ネットワークで表されます。

社会ネットワークの考え方

Aさんと、Bさん、Cさん、Dさんとの社会的関係は、社会ネットワーク上で次のように表されています。

  • Aさんは、友人であるBさん、Cさんと直接接続されている・・・1ホップの関係
  • Aさんは、友人の友人であるDさんとはBさんを介して接続されている・・・2ホップの関係

現代の情報通信ネットワークの構造

現在の情報通信ネットワークは、図のようにパソコンやルータで構成される物理ネットワークの各端末の上に、情報を提供/取得するユーザや事業者が存在する構造です。
事業者とは、動画の配信やスマホアプリの提供を行うユーザを表します。
ユーザや事業者は、物理ネットワークとは別に、社会ネットワークを形成しています。

現代の情報通信ネットワークの構造

論理ネットワークにおける課題

図の数字はAさんと他のユーザ、事業者との社会的関係を社会ネットワーク上のホップ数で表しています。
Aさん、Bさんは、社会ネットワーク上で1ホップ数の関係である友人とコミュニケーションができ、契約している事業者Ⅰと情報のやりとりができればよいため、論理パスは、例えば図のように構成されるのが理想と言えます。

論理ネットワークにおける課題

しかし、今のインターネットでは必ずしもユーザの社会的関係が考慮されていないため、不要な情報が届いたり望まないつながりができたりする課題があります。

物理ネットワークにおける課題

図のように、Aさんは社会ネットワーク上で1ホップの関係にある友人Bさんとコミュニケーションパスを有しています。
しかし物理ネットワーク上では、Xさんの端末を介した”すれちがい通信”の物理パス[1]と無線LANサービス[2]の物理パスのどちらかを選択することになります。

物理ネットワークにおける課題

Xさんやネットワーク事業者Yに悪意があると情報が損失したり、盗聴されたり、改ざんされたりするかもしれません。
今のインターネットでは社会的関係がわからないまま物理パスが選ばれるので品質保証、セキュリティ、プライバシーの点で課題があります。

PAGETOP